2010年4月24日土曜日

議員にまつわる。

ずずず。はあ。


おお、そうそう。
昔、変わった友人がありましてな。


町奴がまだ子奴だった頃の友人で、
これまたかぶいた者だったため少々けむたがられていたのだけど、
あっしとは妙に共通点があり。
あるときから、ごくたまにつるむことがありんした。


そやつは妙に「パワー」、すなわち権力にまつわるものが大好きで。
かつては自民党の某オールバック議員に惚れ込み、枕の下に新聞の切り抜きを入れて眠るような、
変わったお子でありんした。


確かそう、
その者からあるとき突然電話があり、アルバイトをやらないかと。
ひたすら新聞の切り抜きを採取し、コピーをとるという、いわば資料づくりの作業だと。


金を稼ぐのに困っていた私めは、一抹の不安を抱えながらも引き受けることに。
何が不安かって、それってまともなシゴトなんだろうか、という点において。


職場は議員の事務所兼私宅。
2階が事務所になっていて、1階および半地下が書庫と倉庫。
その半地下に日がな一日もぐりこみ、ひたすら新聞に目を通し、切り抜き、
コピーをとり、イシューごとにファイルに綴じる。
イシューは、「北朝鮮」「アメリカ」「中東」ならびに「福祉」「地方行政」などなど。
国際関係のものが多かった記憶が。


なんというか。
作業そのものはさほど嫌ではないのだが、
陰鬱な空気に一人浸されることで、まったくの鬱になる。
誰とも口をきかず、一人新聞を読み、切り抜き、台紙に貼り、コピーをとり、綴じる。



私の友人は、その議員の事務所で仕事をしていたが、
国会議員に当選したため、議員会館に移動することになった。
今なおそこにいるはず。
何せ、彼女自身が国会議員になることが夢だから。



もはや連絡をとりあってはいないけど、
彼女の権力欲がどういった形に実を結ぶのか。


傍観して楽しみたいと思いやす。


ああ、茶がうまい。

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